逮捕されたら 流れや注意点、家族に出来る事 留置場内の生活 (強制わいせつ 窃盗 痴漢 盗撮 詐欺 傷害 大麻 覚醒剤 窃盗 恋人 彼氏 取り調べ)

私は法律や警察・検察の捜査、弁護士の活動限界等を勉強していました。そんな中、友人Aが性犯罪(強制わいせつ罪)を犯してしまい逮捕されました。私は留置場に接見に行き、その中で聞いた話や私の知識をブログにしようと思います。

裁判の傍聴結果(強制わいせつ、青少年育成条例)起訴から判決まで(第三、四公判編)

 

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

 

 

 第三公判

 

 今回の裁判内容は、被害者の意見陳述及び諭告求刑、弁護人意見です。

 

 開廷しました。

 

 最初に証言台に立ったのは、被害者の母親でした。

 4件の中の2件に当たる、青少年健全育成条例違反の被害者の母親でした。

 (ちなみにこの育成条例違反は、同意のうえで未成年と体の関係を持った。という犯罪です。)

 証言台の前で手紙を広げ、泣きながら意見陳述をしている姿は、なんとも悲しげでした。

 

 詳しい内容は被害者の方に申し訳ないので、書きませんが

 

 被害後の娘は、何をしても楽しくないような状況だった。

 警察の被害者調書作成の際にも、噓つき呼ばわりされたり

 学校の先生にも、ひどいことを言われたりして

 大人が信じられないようになってしまいました。

 そして、昔の旦那がDV旦那だったので、男の人と話すのが怖くなってしまいました。

 犯人を許せない。厳罰を望む。

 と締めくくっていました。

 

 最初はとてもつらい思いをしたのだなと思っていましたが、途中から

 警察の対応や学校での先生からの対応、元旦那の暴力

 など事件とは関係ないことを話していたため、すごい家庭環境なんだなと、勝手に思ってしまいました。

 

 その際の被告人は、言い分はあると思いますが、じっと被害者の母親を見つめたまま黙っていました。

 

 その後 諭告求刑

 検察官から、起訴状や犯行の悪質性をまとめたものを読み上げ、

 「よって被告人を懲役4年に処するのが相当と考えます。」

 と求刑が出されました。

 

 求刑4年

 同種の事件に比べると相当重い求刑が出されました。

 やはり現役警察官の犯行という事で、検察側も相当気合入れてきました。

 そして求刑4年というのは、執行猶予を付けるべきでないという検察側からの主張になります。

 他のブログでも書いていこうと思いますが、執行猶予というのは3年以内でないとつけることができません。

 判決のほとんどは、被告人が反省していれば通称8掛けと呼ばれ、求刑に対して0.8を掛けた数になることが多いです。

 この場合だと4年=48か月

 48か月×0.8=38.4か月(3年2か月程度)

 となるので、執行猶予がギリギリ付くか付かないかの境目になります。

 

 それだけ社会的反響が大きい事件だという事です。

 この24歳の元警察官はこの先の将来どうなっていくのでしょうか。

 自分がしたこととは言え、若い年齢で4年間も刑務所に入ると、その後の人生はどうなるのでしょうか。

 ぜひ取材に伺いたいと裁判後に行きましたが、弁護人に断られてしまいました。

 取材の申し込みを今後も続けていこうと思います。

 

 これで第三公判は終わりです。

 第四公判で判決の予定でしたが、動きがあったので、判決にはなりませんでした。

 

 

 

 第四公判

 

 本来は判決の予定でしたが、検察が求刑を下げたので、延期になりました。

 第四公判の内容は、被害者一人と示談ができたので、求刑を下げるというものでした。

 新たに検察官が求刑を述べます。

 ここで、検察官の求刑が3年以下であれば、執行猶予もやむおえないと、検察側も判断したと考えられますが、どうなるのでしょうか。

 

 

 被告人を懲役3年6か月に処するのが相当と考えます。

 求刑3年6か月が出されました。

 検察側は、あくまでも被告人を刑務所に入れたという気持ちの表れです。

 しかし、3年6か月=42か月

 42か月×0.8=33.6か月

 と、ギリギリ執行猶予が狙える範囲に来ました。

 

 ただ、私が考えるに、警察官の犯罪は社会的反響が大きいので、見せしめのためにも厳罰傾向にあります。

 となると、懲役2年6か月の、執行猶予なし

 と予想してみました。

 

 さて、判決はどうなるのでしょうか。

 判決は次回に続きます。

 

 ↓↓↓最終公判

 

f5gcpup3b.hatenablog.com